ハワイは朝夕気温が低くなる日もありますが、プルメリアの花が少しずつ可憐に咲き始めた街角に佇みながら「春遠からず」を肌で感じています。
ハワイ州では新型コロナウィルスの感染者数と陽性率が減少を続けているのに伴い、オアフ島の行動制限レベルがさらに緩和される見通しです。
医療従事者や介護施設職員、教員を含むエッセンシャルワーカー、75才以上の高齢者に限定したワクチン接種枠も3月7日からは70才以上となり、
今後2週間以内に65才以上に枠を広げる予定とハワイ州保健局より発表がありました。
ハワイ州保健局ほ報告によると、3月4日までの1日あたりの平均感染者数は23人、陽性率は0.9%でした。
制限が最も緩いレベル「4」に移行するには、毎週水曜日に集計されるデータを基準とし、1日あたりの平均感染者数が2週間連続で20人以下、
同時に陽性率も1%を切る必要があります。
感染拡大がアメリカ本土で続く中、ハワイ州内の病院では新型コロナの入院者が激減しています。ハワイのコミュニティーで、社会的距離やマスク着用、そして頻繁な手洗いなど基本的な感染予防策を守る事の重要性がしっかりと浸透してきた結果だと思います。ブランジアーディ市長は現在レベル「3」の規制をさらに改定し、より緩和する案を検討中だと発表しました。レベル「4」では、ゴルフ場での規制が感染に解除され、集会も「10名」から「25名」に拡大されます。一日でも早いコロナ収束の日が待たれます。
オンライン修学旅行・リモート学習は、IT技術の改善と発達とともにそのコンテンツやクオリティ・セキュリティが高品質され、
新たな異文化コミュニケーションツールとして注目を浴びています。いつでもどこでも自由に世界のドアを開ける事ができる「ドラえもんのどこでもドア」の様なツールに
生徒たちも違和感を感じる事なく参加してくれています。
オンライン修学旅行・リモート学習を企画・運営し、通訳英語兼ファシリテーターとして携わる中で、日本とハワイの生徒たちが「スポンジの様に」グングンと
グローバルな姿勢、異文化コミュニケーションを吸収していく様を見て取れます。
一人一台のPCを持ち、ブラインドタッチも軽くこなすアメリカの小中学校生。IT化が進む米国ではコロナ渦に負けず、「コロナ渦があったからこそ発見できた学び」に学校が集中していると強く感じます。アメリカの対応の早さ、迅速さ、対応力を見て取れます。
一方、経済協力開発機構(OECD)が実施した各国の教育へのICT活用環境調査では日本は48カ国・地域中、残念ながら下から2番目だったそうです。
文部科学省が全国の小中学校のすべての児童・生徒が「1人1台」の状況でPCやタブレット型端末機を使える環境を令和5年(2023年)度までに整備するための政策を盛り込んでいると聞いています。オンライン修学旅行・リモート学習に通訳英語・ファシリテーターとして携わる中で、日本の学校はICT(情報通信技術)の活用が世界に比べて遅れていることを見聞しながら、OECDの発表結果を現場で実感しています。文部科学省には早急に地域間格差の是正や構内情報通信網(LAN)の整備も是非進めて頂き、日本の生徒一人一人も世界に遅れることなく「最適で効果的な学び」が実現し、「グローバル人材、グローカルに貢献できる人材」として育つ土壌ができる事を切にハワイから願っています。