塾長からの一言 2021年2月11日
ハワイ産業経済開発観光局 (Hawaii State Department of Business Economic Development and Tourism: DBEDT)からのご依頼で、大阪・阪急阪神百貨店にて今夏開催される予定の「Hawaii Fair」オンライン参加説明会へ同時通訳者を2名派遣致しました。オンライン会議システムZoomを使用して行われた会議では、同時通訳用のチャンネルを利用して日本語を英訳、英語を日本語訳にし、ハワイと日本の参加者が太平洋を超えて参加して頂きました。オンライン会議システムはまさに「ドラえもんのどこでもドア」。これから通訳英語業務もさらに広がって行く事だと思います。
ハワイ産業経済開発観光局のホームページにも「Interpreting will be provided.(通訳あり)」と紹介されていました。
出展予定の皆様が安心して参加して頂き成功へ導く一員として我々同時通訳者も参加していることが公式に案内され、通訳英語の必要性のお墨付きをもらえていると実感いたしました。
同時通訳・通訳英語の仕事の重要性
さて、同時通訳の仕事は、現場で通訳英語業務をするだけではありません。私は30年以上の経験上、「備えあれば憂いなし」を100%信じています。原稿や手元資料を可能な限り万全に揃える事が成功の鍵。会議内容の打ち合わせ、当該産業や専門用語のリサーチ、会社の業績、スピーカーのプレゼン資料およびスピーチ資料の内容確認、そして彼らの履歴や役職歴、Zoomの接続テストや同時通訳機能の使い方習得など、本番まで気を抜く事ができません。
通訳業務当日は、クライアントと同時通訳者の間を取り持つコーディネーターの存在も大切です。エージェントとして通訳者の「付き人」、「秘書」、「守神」のように通訳者がスムーズに仕事をしやすい環境を整えます。特にオンライン会議の場合は、コロナ以前のように同時通訳者同士(常に複数の同時通訳者が必要です。)が同じ通訳ブースに隣席しておらず、自宅や事務所から参加します。よって、当日の急な内容や時間の変更などは、同時通訳者の携帯電話などにショートメッセージ機能を利用して最新の情報を順次伝える役割を担います。
同時通訳者は戦闘機パイロットに続いて2番目にストレスのかかる職業だとレポートされたそうです。たしかに、同時通訳の仕事が終わった後は、妙に甘いチョコレートや甘味を欲しますが、脳が糖分を求めているのかなと思います。
確かに、通訳英語業務はけっして簡単ではありませんが、やりがいがあります。いろんな方と出会い、教えていただき、成長する事ができる仕事です。
言葉をつむぎ、世界を繋ぐ。一生涯仕事ができる生きがいのある仕事です。
通訳英語業務に興味がある皆様、通訳が必要な方、どうぞお気軽にお声をかけてくださいね〜。