「ATOLL」って英単語をご存知ですか? 日本語では「環礁」と訳します。
大陸の移動、沈降、侵食などの緩慢な地質学上の作用によって、かつては高台を形成していた島々が平坦になり、サンゴ礁や砂だらけにサンゴ島が環礁です。ハワイ諸島は、主要8島が位置する南東ハワイ諸島と、溶岩と環礁でできた小さな島が連なる北西ハワイ諸島で構成されています。
ご存知でしたか?
今週は、NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration ) 米国海洋大気局のwebinarに参加し、ハワイ北西諸島に位置する広大な海洋保護区「パパハナウモクアケア」について学びました。
パパハナウモクアケアは、1987年に登録されたハワイ島のハワイ火山国立公園に次いで、2010年8月に登録された、ハワイで2番目の世界遺産です。SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」探究ワークショップの一環として、コロナ禍前は多くの学校のハワイ島研修を企画・運営しました。通訳英語として同行しますので、必ずパパハナウモクアケアについて必ず関連の英語単語と自然科学について事前学習をし、海洋の豊かさと繊細さをどうやって生徒に日本語で伝える事ができるか思案したものです。
パパハナウモクアケアは。北西ハワイ諸島とその周辺に広がり、全長約1900kmにもおよぶ世界最大級の海洋保護区の一つです。世界有数の観光地ハワイにありながら、一般の人は立ち入ることはできません。全長1900メートルにもわたる北西ハワイ諸島には、絶滅危惧種で現在1300~1400頭しか生息していないハワイアンモンクシール、アオウミガメなどハワイ固有種の海洋動物や希少な鳥類が生息しています。
パパハナウモクアケアも2006年に国家遺産に指定され、2007年には「パパハナウモクアケア海洋国定記念区域」に制定されていました。ハワイ先住民が魂が戻る生命のふるさとと信じていた地域であり、ニホア島とマクマナマナ島には、ハワイアン先住民の定住地跡も残されています。
ちなみにパパハナウモクアケアとはハワイ語を組み合わせた造語で、「パパ」は母である大地と環礁・サンゴ礁を意味し、「ハナウ」は出産、「モク」は島、そして「アケア」は父である天の神を意味します。ハワイ語から英語語へそして日本語へと通訳英語をしながら、ハワイアンが大事にしてきた文化や伝承も伝えていくことも通訳としての役目だと思っています。
今回は、パパハナウモクアケア、サンゴ礁と白化現象、そしてざとうくじらについて学び、修了書もいただきました。